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  • 熱中症とは
  • 熱中症の症状
  • 熱中症の対処法
  • 漢方薬は熱中症に効果がある?
  • どんな時に受診をすればいい?
  • まとめ

熱中症とは

熱中症は「暑熱環境における身体適応障害によって発生する状態の総称」と定義されています。簡単に言えば暑い環境で身体に障害が起きる状態のことですので、多くの方が熱中症を体感したことがあるのではないでしょうか。

メディア等でも啓発されていますが、熱中症は誰でもなる病気で、突然起こる病気です。

夏の暑い日に外で過ごすと体調不良を起こすのがまさに熱中症のよくあるシチュエーションでしょう。特に近年は地球温暖化の影響からか6月下旬から10月まで暑い日が続くため、かつてに比べて遭遇する機会が多い疾患と言えるかもしれません。

熱中症の症状

熱中症の症状はめまい、顔のほてり、嘔気や嘔吐などが見られます。その他には倦怠感や足が攣ってしまうなどの症状が出ることもあり、非常に多彩な症状を来すと言えます。

重症化すれば意識障害が出現し、最悪の場合は死に至ります。私はこれまで実際に熱中症で亡くなった方を診てきましたので、熱中症が原因で亡くなることは珍しいことではありません。


お子さんやご高齢の方は暑さに対する耐性が少ないと言われているためより注意が必要ですが、熱中症は誰でもなる病気です。夏場で暑いところに長時間いてこれらの症状が出始めた場合は「熱中症になっているかも」と認識した方が良いでしょう。

熱中症の対処法

熱中症の対処法はとてもシンプルです。

まずはすぐに“涼しい場所に避難すること”

続いて、

・身体を冷却する

・水分補給をする

・必要に応じて塩分を補給する 

以上です。すでに皆さんもご存じかもしれませんが、熱中症に対しては特別な対処や治療をするというより、涼しいところに避難して身体を冷やして水分や塩分を補給することに尽きるかと思います。つまり、熱中症を予防する薬や熱中症を治す特別な治療はないため、熱中症を発症させないこと(=予防)がとても大切です。

あらかじめ暑いところで長時間過ごすことが分かっている場合には、身体を冷やすグッズ・日よけ・冷たい飲み物を持参するなど十分な対策をしましょう。

漢方薬は熱中症に効果がある?

熱中症自体に対して漢方治療を行う場合もあります(ただし有効であるというエビデンスはありません)。
主に使用する漢方薬は次のものが挙げられます。

・清暑益気湯

・五苓散 など

清暑益気湯は“夏バテ”に対して使用する漢方であり、暑い時期に弱ってしまっている場合によく使う漢方薬です。また五苓散は身体の水のバランスを整える作用があるため熱中症の症状の出始めに使うことがあります。

【暑さに弱い体質】【暑いところに少し居ただけで熱中症の軽い症状が出てしまう】【暑い時期になると食欲が落ち、体力も落ちている】という場合は漢方薬が有効の場合も多くあります。
暑さや疲れで体力が低下していたり十分な休息が取れていないと少しのことで体調不良に繋がります。
日頃から体調を整えておくことは熱中症の予防に繋がるとも言えます。

どんな時に受診をすればいい?

熱中症の症状の重さによって病院やクリニックを受診した方がよいか変わってきます。

熱中症の症状が出始め、身体を冷やす・水分塩分補給をするといった対処法で症状が治まった場合にはすぐに受診する必要はないでしょう。

ただし、症状が軽い場合でも長時間症状が治まらない・早く症状を治してほしいといったお困りの場合はクリニックの受診をお勧めします。

症状が重く、意識が朦朧としている・自力で立って歩くことができない・ずっと嘔吐しているといった場合にはすぐに病院やクリニックの受診をお勧めします。特に意識障害が起こった場合、後遺症が残る可能性があるので早めの受診が大切です。

まとめ

熱中症は誰にでも突然起こる病気で様々な症状を認めるため、熱中症を疑った時点で涼しいところに避難して身体を冷やす・水分塩分補給をするなどの対処を行うとよいでしょう。
そして症状の重さに応じて医療機関をご検討ください。

熱中症の症状に応じて漢方薬(清暑益気湯、五苓散など)による治療も行う場合があります。また、暑さに負けないよう漢方薬で日頃から体調を整えておくことも可能です。

当院は西洋医学のみならず東洋医学的なアプローチも実施しておりますので、お気軽にご相談頂ければ幸いです。

新大塚こいずみ内科
脳血管クリニック

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